知っておきたいアンプレアブル
ルールがあやふやなままプレーをし、
ラウンド中に焦った経験はありませんか?
ゴルフをする上で、よく使う基本的なものだけでも、
理解しておいて損はありません。
ルールを知っておけば、間違えた処置をしなくて済み、
トラブルも避けられます。
また、ゴルフのレベルアップにも欠かせません。
今後、コンペ競技などに、積極的に参加したい方は、特に重要です。
まずは、「早めに」知っておきたいルールの一つとして、
アンプレアブルを取り上げたいと思います。
アンプレアブルについては、なんとなく知っている方も多いと思いますが、
処置が何パターンもあるので、しっかりと覚えて、使いこなしてください。
では、どんな時に「アンプレアブル」なのか?という事ですが、
これは、そのボールのプレーヤーだけが判断できます。
「アンプレアブル=プレー不可能」という事なのですが、
本人が「これは打てないな」と思ったら、アンプレアブル宣言できるのです。
極端な話、フェアウェイの真ん中でも宣言できます。
つまり、ボールの状況ではなく、自分で判断するものなのです。
※ただし、ウォーターハザード内のボールは、アンプレアブル宣言できません。
アンプレアブル宣言をしたら、1打罰を加え、次の3つから選んでください。
a.初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで球をプレーする。
b.ホールと、球があった箇所を結んだ線上で、その箇所よりも後方に、球をドロップ。
この場合には、球のあった箇所より後方であればいくら離れても距離に制限はない。
c.その球のあった箇所から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかない所に、
球をドロップ。
※2015年版JGAゴルフ規則集(規則28)より抜粋
バンカーの場合でも使えますが、b、cを選んだ場合、
バンカー内にしかドロップできませんので、注意してください。
aの「打ち直し」と、cの「2クラブレングス以内にドロップ」は知っていても、
bのルールを知らない、もしくは使ったことがないという方は、
結構いるのではないでしょうか。
アンプレアブル宣言すれば、ボールは拭くことができますし、
別の球に取り替えることもできます。
せっかく1打払うのですから、
ルールを利用して、一番良いと思うものを選んでください。
これは、いわゆるコースマネジメントにも通じますよ。
「木の根に挟まってしまった」「手入れのされていない、草むらに入ってしまった」時、
スマートにアンプレアブル宣言ができたら、かっこいいですよね。